韓国のGSOMIA破棄を受けて日本と韓国の昨今の関係をまとめてみた
最近日韓の関係が完全に冷え切っておりまして
冷え切っているのか煮えたぎっているのか分かりませんが
韓国人が日本企業に損害賠償請求!
日本は韓国にもう輸出したくない!
韓国は日本との軍事協定(GSOMIA)やめる!
アメリカ激おこ!
みたいな
もう負の連鎖なんじゃないかみたいな雰囲気を醸し出しています
いろんな事象が絡み合い、泥仕合の様相を呈しているので
今回はこのあたりのことをまとめてみた
目次
ポイント
・そもそもGSOMIAとは
・韓国に対する輸出規制(「ホワイト国」指定除外)とは
・徴用工問題とは
・慰安婦問題とは
補足
・時系列でたどる
・アメリカの反応
最後に
そもそもGSOMIAとは
・GSOMIA(ジーソミア)とは「General Security of Military Information Agreement」の略で「軍事情報包括保護協定」のこと。
ここでは、「日韓秘密軍事情報保護協定」を指す。
・北朝鮮のミサイルや核などの脅威に対抗するため、日本と韓国の軍事情報を共有し他国には教えないというお約束(米国は別)
・米韓、日米でも同様に協定を結んでおり、現在は3ヵ国間で軍事情報を共有
・重要なのは日米韓の3ヵ国間でガッツリ腕を組み合って、中国や北朝鮮に対峙していくこと。
・共有される軍事機密とは名の通り機密事項であり公表されないが、よく言われているのが以下である。
- 日本は北朝鮮のミサイル発射や追尾に関する情報収集能力に長けていて、韓国側にとっても有益な情報となりえる。
- 日本が提供を受けたとされる、あるいは欲しい情報は、北朝鮮から逃げた脱北者の情報だが、北朝鮮との融和を目指している韓国にとって、易々と日本に提供するのはハードルが高いとの見解もある。
実際に何かあったとき、例えば北朝鮮が韓国に攻撃を仕掛けるとき、北朝鮮のミサイルが発射されそれを日本のレーダーが捉えた場合、韓国にもその情報が自動的に瞬時に共有されるような仕組みである。特に有事の際には瞬時に情報が共有されることが重要であり、現在は日米韓で共有できる体制を築いている。でないとミサイルを追尾できず誰かが被弾する可能性がある。
・2010年頃から検討を開始、実際に締結したのは2016年
・この約束の有効期限は2019年11月23日午前0時
この約束が破棄されてすぐに大きな問題が起こるかと言えばそうでもないが、日米韓の3ヵ国の協力を考えると将来的にお互い不利益を被る可能性が十分ある。
以下、図で解説
韓国に対する輸出規制(「ホワイト国」指定除外)とは
韓国に対して以下の2段階で輸出規制を強化
- 軍事転用が可能な品目について、個別の審査を省略していたことを取りやめ、輸出可否について個別の判断を必要とした。
- 韓国をホワイト国から除外し、特定の品目に関してこれまで包括的かつ省略してきた審査を個別に実施することへ変更
・輸出規制の強化によりこれまでに無かった手続きが増えることで韓国が輸入する手間が増え、時間も要することとなった。輸出の許可が下りないとスマホなどの工業製品の生産に支障が出る可能性あり。⇒韓国企業の利益減
・輸出規制の理由は、韓国の貿易管理に係る規制が不十分であり、日本の敵である国に渡っている疑義があるため。韓国企業に使途を聞いても十分な回答が得られなかったとの声もある。⇒危険な国へ転売した疑義
・そもそもホワイト国は、大量破壊兵器やその他の兵器を広めないこと目的に危険物や兵器開発技術などの輸出制限を安全保障貿易管理の枠組みに沿って行っていることが条件になっている。つまり、輸出する品が兵器に使われないよう厳格に管理している国がホワイト国と見なされる。
・韓国も日本をホワイト国から除外する予定
・日本のホワイト国は、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、オーストラリアなど殆どが欧州。アジアでは唯一韓国のみだった。
徴用工問題とは
~1965年に日本が韓国へ約1.2兆円の経済援助を行い解決済
・第二次世界大戦中、日本の企業が韓国人などの労働者を雇った際の労使問題
・元徴用工(元労働者)が日本企業に強制され無給で働かされ暴力も受けたと主張し、日本企業へ損害賠償を請求
・韓国の裁判所が日本企業へ賠償を命令
・現在、日本製鉄社などの日本企業数社の資産が差し押さえられゆくゆくは現金化される見込み
・問題になる理由は、1965年の日韓基本条約で韓国が日本への請求権を放棄したのに韓国の裁判所が日本企業へ賠償命令を行ったからである
・1965年の日韓基本条約において、日本は見返りに韓国へ約11億ドル(今の価値で約1.2兆円)の経済援助を実施
慰安婦問題とは
~2015年に日本が韓国へ約10億円を支払い解決済
・第二次世界大戦中に日本軍が韓国人などを強制的に慰安婦にしていたとされる
・韓国の元慰安婦が心身共に受けた傷の損害賠償と謝罪を日本政府に要求
・解決策として韓国政府が元慰安婦への支援を行うことを目的に、日本政府が韓国政府に約10億円を支払う(資金の拠出)
・日本が韓国へ資金を拠出したことでこの問題を完全に終わらせ互いに非難を行わないと取り決めた⇒2015年の日韓合意
※併せて在韓日本大使館前の慰安婦像の撤去を求めたが韓国は応じていない
〔関連事項〕
- 慰安婦は朝鮮人だけではなく、中国や台湾、日本人もいたという
- 日本軍だけでなく、戦後は韓国軍や米軍、国連軍も慰安婦を利用
- ベトナム戦争においては、「韓国兵がベトナム女性を強姦したり強制的に慰安婦として働かせていた。」との報告もある。韓国国内でこの問題を取り上げたマスメディアが韓国兵OBに襲撃される事件が発生し、マスメディアの社屋が破壊され多数の負傷者が出た。
- ベトナムが韓国の戦争犯罪を黙認する理由
ベトナムにとって現在の韓国は経済的にも重要な国であり、韓国兵の被害を受けたのは敗戦した南ベトナムの方である。韓国は日本に謝罪を要求する前にベトナムに謝罪するべきとの意見もあるが、ベトナムと韓国両政府の友好関係やベトナム国内の事情もあり、両国間では大きな問題にはなっていない。
時系列でたどる
・1965年6月25日 日韓基本条約締結 日本は韓国へ約11億ドル(今の価値でざっと1.2兆円)の経済援助を実施し、韓国は対日請求権を放棄。
・2010年頃 GSOMIAの検討開始
・2011年12月頃 韓国のとある組織が在韓日本大使館前に慰安婦像を無許可で設置
・2012年 GSOMIA締結予定時刻の1時間前に韓国側がドタキャン⇒2016年まで延期
・2015年12月28日 日韓合意 日本が韓国へ約10億円を支払い 慰安婦問題について最終的かつ不可逆的に解決
・2016年11月23日 GSOMIA締結
・2018年10月30日 韓国の裁判所が新日本製鉄(現:日本製鉄)に韓国人4人に約4千万円の賠償を命じた
・2019年1月 元徴用工への賠償として韓国の告団が新日本製鉄の資産を差し押さえ
・2019年5月 元徴用工への賠償として差し押さえた資産約9千万円の現金化手続きを開始
・2019年7月4日 3品目について韓国への輸出審査を強化(輸出規制強化第1段階)
・2019年8月7日 ホワイト国から韓国を除外する政令を公布
・2019年8月12日 韓国が日本をホワイト国から除外すると発表
・2019年8月22日 韓国側がGSOMIA破棄を決定
・2019年8月28日 韓国への特定輸出品目の輸出審査を強化(輸出規制強化第2段階)
・2019年11月23日午前0時 日韓GSOMIA失効 ⇒直前に回避し継続
・2019年12月 元徴用工への賠償として差し押さえた資産を現金化か?!
アメリカの反応
- 文在寅政権に対して懸念を抱く。
- 韓国のGSOMIA破棄に失望している。
とのことですが、それは当然かもしれません。日米韓の3カ国で中国、北朝鮮への対峙を盤石なものにしたいのに、傘下の二人が仲違いするなら呆れるしかないでしょう。駄々こねて他者をゆする問題児なら尚更頭が痛いでしょう。中国や北朝鮮の顔色を伺う八方美人で味方なのか敵なのか分からないし。
最後に
最近の韓国(文在寅政権)は、北朝鮮との南北融和や、反日感情を煽るなど、感情論で意思決定をしているように感じます。今の文在寅政権は本当に自国の国益を最優先に考えているのか甚だ疑問。基本的に負の感情からは創造的なことは生まれず、自分の首を絞めているのでは?
これまでの一連の流れをざっと追ってみると、韓国がただのモンスタークレーマーで日本をゆすっているようにしか見えないのは私だでしょうか。ゆすってくる相手に屈しますか?今後も喝上げに合うのがよい?我々の敵国にペコペコへつらっている相手をホワイト国にできますか?
いや
韓国に反感を持ちたいわけではありません。
一緒に前を向いてより良い関係を築きたいだけです。
2019.10.31 ~北朝鮮による弾道ミサイル発射事案についての会見より~
北朝鮮が短距離弾道ミサイルと判断されるものを発射したことに伴い、国家安全保障会議を緊急に開催
安倍総理は
「 ~ 米国、韓国を始めとして、関係国と緊密に連携しながら、国民の生命、
そして平和な暮らしを断固として守り抜いていく決意であります。」
と述べられました。
米国に次ぎ韓国が重要な関係国として登場しております。
今も昔も日本にとって韓国は重要な関係国であることに変わりはなく、今後とも良好な関係が築けるよう願わずにはいられません。
2019.11.24 ~22日の夕方に韓国がGSOMIAを破棄することを撤回し継続へ~
いやあ~ 8月に韓国がGSOMIA破棄を決定した時は、こんな直前で回避することなんて想像できなかったです。
どうするんだろう、米国もいい加減愛想つきてる感じがしたし、このままGSOMIA破棄を突き進んで韓国はどういう方向へ行くのか心配でした。米国からの圧力も半端なかったでしょうし、所詮、日本の輸出制限に対する反抗だったんでしょうか。
トランプ大統領は在韓米軍の撤退を示唆していたようですし、在韓米軍の費用負担を上げるよう韓国に要請してましたしね。
まあ、GSOMIA継続を決めたようで一安心、
韓国には良い精密機器を作る技術もあるし、K-POPもある、オンラインゲームも素晴らしいものがある、日本のスネをかじるなんて姑息なことしないで自国の良いところを精一杯伸ばせば良いと思うんだよね。外交でフラフラしてたら北朝鮮にマウントされ金正恩に国を乗っ取られるんじゃないのと思っちゃうんだが。
がんばれ!韓国!