サラリーマンあるある ~仕事では謝らない方が良いこともある~

働き方 提案 経験

普通、悪いことをした場合謝るのが当たり前ですよね。 
それどころか、自分に非がなくても誤ったほうが良い場合もあります。
例えば、子供が学校で他の生徒に怪我を追わせた場合は親が謝ることで場が収まることもあるでしょう。 
あいさつする感じで「すみません~」なんていうのも日本人くらいでしょうか。

仕事では謝らない方が良いこともある

組織内において、犯人が誰かはさておき、自ら謝った瞬間から悪者になる
仕事で失敗したと思ったら謝って事を収めるよりどう穴埋めをするかどう悪化を防ぐかを考えよう。 

社内で謝らない方が良い理由

一般的に悪いことをした場合は犯人を探しますが、組織内部だと犯人特定を行うのは稀
自白したら疑いもせず周りはそのまま信じ、バカ正直に自白した人の印象だけが悪くなります。

評価にも影響する可能性がある

 
つまりは給料が上がらなくなる、最悪給料が下がる場合も。
 評価をする立場になったことはありませんが、私自身、周りの罪も被って謝ったことで評価を悪くした経験あり。
(直属の上司から人事評価の裏話を聞かされました。)  

組織内で犯人探しをしない理由

組織内で犯人探しを行うのは稀だと書きました。
その理由は以下の通り。

犯人探しより、状況悪化を防ぐことが優先される

身内で誰が悪いだのの犯人探しの前に、関係者への悪影響防止を最優先に行います。

お腹をすかせているあなたがレストランに行って注文したのと違う料理が提供された場合、謝罪より先に「どうしてくれるんだ?」と聞きたいのではないでしょうか。 
誤って提供された食事をタダにしてもらい、注文した料理を手早く提供してもらえれば満足度は逆に高くなるかもしれません。 

組織全体で責任を負う

この国では、個人に責任を負わせるのではなく組織全体で責任を負うという概念が強い 
(外資系企業では個人への責任追及が大きいと聞くこともありますが) 
大口の顧客に対し、数人のチームで対応している中、自分のミスに慌てて顧客に謝ってしまうと自分が所属する組織全体が悪く見られてしまう。 
⇒ミスのリカバリーも組織で対応 

組織内で謝らない方が良い場面

以下の場合は自ら率先して謝らない方が良いです。

  • 自分に非がないとき(自分が悪くないとき)
  • 自分の誤りが確かではない場合

状況が悪くなった場合は自分を責めず、冷静に客観的に理由を探ろう。 

同時に、状況悪化の防止や損失回避などのリカバリーを考えよう。

犯人探しをしない理由でも述べたとおり、謝罪よりも対応策を問われる場面が多いからであり、自白した人の印象のみ悪くなるからです。 
社会情勢や経済事情の変化など、自分の力が到底及ばない事柄なのにあたかも自分が悪いと錯覚することもあるのではないでしょうか。 

謝るだけ損ってことになります。

それでは逆に謝るべき場面を挙げていきます。

謝るべき場面

明らかなミスでお客様に実害が出た場合

普通の感覚と異なるのは、あなた個人として謝罪するということより、組織として謝罪するということです。 
まずは組織内で対応策を検討しましょう。
周りの空気を読みつつ上司や同僚に謝罪するほうが良いか見極めましょう。 

法令に違反した場合

これも当たり前ですが、法令違反は組織内でも厳しく調査されます。

チームのみんな(近しい関係者)に迷惑をかけた場合

(もちろん自分の非が明らかな場合)
仕事の仕方がよく分からない、担当を任されて間もない頃に単純なミスで迷惑をかけてしまったなどでしょうか。

難しい場面

人間関係が複雑な場合、謝るべきかそうでないかの判断が難しくなります

謝るのは慎重に

組織内は戦場に近い
上司とは基本的に距離を置く方が良いと感じます。 
上司との人間関係が上手くいっているように見えてもいつ裏切られるか分かりません。

今日の味方は明日の敵

実際同じ部門で協力していたパートナーが、異動で他部門に移った瞬間弱みを突いてくることもあります。 
軽く人間不信になる瞬間ですね。

自分を守ることの重要性

組織の中ではまず自分を守ることが意外と重要
自分を守ることが組織を守ることにもなります。 

組織も組織に属する個人も一心同体であり、自分の言動が組織としての言動になる

なので、自分のためにも組織のためにも自分自身を守ることを心がけることをおすすめします。

保身だけしてリカバリーに力を入れないのは論外

組織内外から叩かれます。

組織を出ると一般人

一般的な感覚と組織の中に身を置く感覚は異なるため注意が必要 
普通は謝るべきだよなと思っていても簡単に謝ることが組織のためにならないこともしばしば。 
組織の外に出てしまえば一般人なので、感覚を戻さないといけないのが一苦労ですよね。

不味い事になったら対策に注力

 
状況悪化の防止や損失回避などのリカバリーを考えよう。

周りにより良い提案ができるチャンスかもしれません。
経験上、失敗をしたときに人間の底力が発揮されると感じます。 
原因究明、反省を踏まえ次にプラスになるよう日々成長していこう。